GDDRとは、GPUに最適化されたメモリ(VRAM)のメモリ規格のことです。現在、最も最新のVRAMはGDDR6xであり、その前世代の規格がGDDR6になります。そんなGDDR6とGDDR6xの違いについて、主に以下の3つが挙げられます。
- メモリ帯域幅
- 消費電力
- 価格
メモリ帯域幅
1つ目は「メモリ帯域幅」です。GDDR6とGDDR6xでは、後継のGDDR6xの方がメモリ帯域幅が増えています。
そのため、GDDR6よりもGDDR6xを搭載したGPUの方が高性能になります。
例として、GDDR6とGDDR6xの両モデルが販売されている「RTX 3060 Ti」を挙げると、両者のアーキテクチャやCUDAコア、Tensorコアが全く同じなのに対して、バンド幅が「GDDR6:448GB/s」、「GDDR6X:608GB/s」と大きく違っています。
消費電力
次に消費電力です。GDDR6とGDDR6xの場合では、高速化と引き換えに、GDDR6xの方が消費電力がやや高くなります。通常、新しいメモリ規格では、低電力設計技術を適用して電力効率を上げるのですが、先ほどと同じように「RTX 3060 Ti」を例に挙げると、GDDR6が200Wなのに対して、GDDR6Xは225Wとなっています。
価格
最後に価格です。GDDR6とGDDR6xの両者を比べた場合、GDDR6xの方が高性能なため、GDDR6よりも高価格になります。そのため、GPUメーカーは製造コストを浮かせるために、あえて古い方のGDDR6を採用することもあります。
以上、「GDDR6とGDDR6xの違い3選」についてでした。
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