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iPhoneのカメラで保存される画像ファイル「HEIF(拡張子 .HEIC)」とは?

iPhoneのカメラで保存される画像ファイル「HEIF(拡張子 .HEIC)」とは?
写真:Adobe Stock

デフォルト設定のまま、iPhoneのカメラで写真を撮ると、HEIF(拡張子 .HEIC)形式の画像ファイルでストレージに保存されます。このHEIFとは、High Efficiency Image Format(高効率画像形式)の略で、高画質のまま、JPEGよりも大幅に小さい容量で画像を保存できるファイル形式のことです。HEIFの要件や使用用途は2013年に定義され、Apple製品では2017年のiOS 11以降、写真撮影の標準形式として使用されています。

HEIF画像の特徴

HEIF画像は、JPEGに比べて高品質・高画質な画像のまま保存ができるうえに、高度な圧縮技術によりJPEGよりも約半分程度の容量で保存することができます。また、HEIF画像にはPNGファイルのような透過機能を持たせることができますが、JPEGには透過機能はありません。

基本的に、HEIF画像とJPEG画像の性能を比べて際、HEIF画像の方が優っていますが、HEIF画像はJPEGよりも日が浅く、Web普及黎明期から広く使われているJPEG画像よりも互換性が低いといったデメリットがあります。

iPhoneやiPad、MacのOS上では問題ないものの、Apple製ではないWindowsやその他のアプリケーションでは、HEIF画像に対応していないことがあるため、その場合は、HEIF画像から対応しているJPEG画像などの他のフォーマットに変換したり、HEIF画像を開けるようにするパッケージをインストールする必要があります。

撮る写真のHEIF/JPEGを切り替える方法

iPhoneで写真を撮る場合、デフォルトの設定では、HEIF画像で保存されますが、「設定」>「カメラ」>「フォーマット」>「互換性優先」を選択するとJPEG画像で写真を撮ることができます。

また、iPhoneやiPadからJPEGに変換してパソコンに送りたい時は、「設定」>「写真」>「MACまたはPCに転送」の「自動」を選択すると、互換性を優先して転送されるので自動でJPEGに変換されます。

まとめ

HEIFは、高画質と高圧縮率を両立した優秀な画像形式ですが、まだ普及途上であるという課題があります。今後、対応デバイスやソフトが増えれば、より多くの人にとって利便性の高い形式となるはずです。

iPhoneのカメラで保存される画像ファイル「HEIF(拡張子 .HEIC)」とは?

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