「Intel N100」とは、intelが製造している省電力性に優れたCPUのことです、
ノートPCやミニPCに搭載されることが多く、ミニPCの場合だと、2~3万円台で購入できます。
このプロセッサーは、主にパワーを必要としない小型デバイス向けに設計されていて、低価格で購入できることから、デスクトップのような高性能パソコンを必要としないユーザーに支持されていますね。
以前までは、こういったプロセッサーの場合、少量のCPUコアしか搭載されておらず、このCPUコアの性能が低かったため、使い物にならなかったですが、近年は、コア自体の性能が上がったことで、簡単なパソコンの処理であれば、少しのコア数でも機能するようになりました。
そのため、最近は、小型かつ軽量かつ低価格の「Intel N100」搭載ミニPCが人気を集めています。簡単なネットサーフィンが目的なら「Intel N100」でも十分動くので、コスパ重視なら、オススメプロセッサの代表例となっているわけです。

デスクトップといえば、タワー型の大きな箱を思い浮かべると思いますが、最近では、Mac miniのような超小型デスクトップも人気ですよ。
Intel N100のスペック


「Intel N100」プロセッサーの主な仕様は、以下のとおりです。
コア数 | 4 |
スレッド総数 | 4 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 3.40 GHz |
キャッシュ | 6 MB |
TDP | 6 W |
「Intel N100」に搭載されているコアは、2021年発売の第12世代CoreシリーズのEコアが使用されています。また、内蔵GPUには「Intel UHD Graphics」が搭載されているので、ディスクリートGPUが必要なく、サイズが小さい小型PCにも搭載できるのが特徴的です。
しかし、高性能なPコアが欠けているため、高度な処理能力を必要とする作業や、高性能なゲームや動画編集などの負荷の高いタスクには向いていません。
いくらCPUコアの性能が上がったといっても、ゲームプレイや動画編集といった高負荷な処理には、まだまだIntel N100のスペック・コア数では足りないのが現状です。
Intel N100プロセッサの特徴


低価格な「Intel N100」が持つ、主な特徴は以下の5つです!
- 低消費電力
- 十分な性能
- 十分なグラフィックス
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- 多様な用途に対応
- 低消費電力:
- TDP(熱設計電力)が6Wと非常に低く、省電力性に優れています。そのため、バッテリー駆動時間の長いノートPCや、ファンレス設計の静粛性のあるミニPCなど、様々なデバイスに搭載されています。
- 性能:
- 4つのEfficient-core(Eコア)を搭載し、日常的なタスク(ウェブブラウジング、オフィス作業、動画視聴など)を快適にこなせる性能を持つ。
- 第12世代Intel Coreプロセッサーのアーキテクチャを採用しており、以前の世代の低消費電力プロセッサーと比較して、大幅な性能向上を実現。
- グラフィックス:
- Intel UHD Graphicsを内蔵しており、HD画質の動画再生や、軽いゲームなどを楽しむことが可能。
- コストパフォーマンス:
- 高いワットパフォーマンスとコストパフォーマンスを両立しており、低価格帯のPCに多く採用されています。
- 多様な用途:
- ノートPC、ミニPC、組み込みシステムなど、幅広いデバイスに搭載。
- 特に、小型で省電力なミニPCの普及に貢献しており、家庭用サーバーやメディアセンターなど、様々な用途に活用されています。
N95やN200との違い


N100のように、Intelの低価格プロセッサには他にも、N95とN200があります。
Intel N95とN200は、どちらもN100のように、省電力性に優れたプロセッサーで、主に小型デバイス向けに設計されていますが、それぞれに細かな違いがあります。
例えば、N95は、コア数とスレッド総数4、最大周波数がN100と同じですが、N95のTDPが15Wと違ったり、N100の実行ユニットが24、グラフィックス最大動的周波数が750 MHzであるのに対して、N95はGPU実行ユニットが16、グラフィックス最大動的周波数が1.20 GHzという違いがあります。
一方で、N200の場合は、N100とN95のターボ・ブースト利用時の最大周波数が3.40 GHzであるのに対して、N200は3.70 GHzだったり、N200のGPU実行ユニットが32もあるという違いがあります。
N95、N100、N200には、それぞれは細かな違いはあるものの、コア数やスレッド総数、プロセッサー・グラフィックス・ブランドなど大まかな仕様は共通しています。
Intel N100プロセッサ搭載のミニPC3選!
今、人気を集めているミニPC。
代表的なのはAppleの「Mac mini」かもしれませんが、Windowsでも多くのミニPCが存在します。
今回は、ミニPC専門メーカーである「Minisforum」と「GEEKOM」からN100搭載のミニPCを3つ紹介!
さらに、GEEKOMのMINI PC全モデルで使える3,500円引きの割引コードも添付するので、ぜひご活用ください。
■ 対象商品:GEEKOM MINI PC 全モデル
■ 割引金額:3,500円引き
■ 専用割引コード:AFFJPMA35
■ 有効期間:~2025年5月30日まで
Minisforum UN100L/UN100P/UN150P


こちらは、UN100L/UN100P/UN150Pの3つからCPUを選択できるミニPCです。メモリはDDR4 3200MHzの16GB、SSDは256GBと512GBから選択できます。(UN100Lは、256GBのみ)
第12世代 Alder-Lake N プロセスのIntel N100プロセッサーは、計4スレッドの4コアと6MBのキャッシュを搭載。基本クロック速度は1.8GHz、ターボブーストの時最大3.4GHzに達します。
GPUは内臓のIntel UHD Graphics。ほかのプロセッサーに比べて省電力で、エネルギー使用効率が高い点が特徴です。
2.5 インチ SATA HDD スロット(7mm以内対応)を搭載しているので、ストレージの増設も可能。最大3TB(1TB SSDと2TB HDD)までアップ可能。
インタフェースのHDMI 2.1×2、USB-C×1を使えば、最大3画面のモニター出力が可能。解像度は最大4K/60Hzまで対応しています。
Minisforum S100


こちらは、スティック形状のN100搭載ミニPCです。メモリはLPDDR5-4800Mhzの8GBで、ストレージはUFS2.1 256G。Wi-Fi 6 & BlueTooth 5.2(OnBoard)に対応していて、GPUは内臓のIntel UHD Graphicsです。
CPUは上記と同様に 4 コア/4 スレッド 、6MBキャッシュ合計、最大ターボ周波数3.4GHzの仕様。インタフェースのUSB-Cポートは、最大65WのPD給電に対応しているので、モニターにビデオ信号を転送すると同時にパソコン本体に給電することができます。
そのため、PC本体の電源コードがいらず、机上がスッキリに。また、このUSB-Cポート(4K@60hz)とHDMI 2.0ポート(4K@60hz)を使えば、最大二画面のモニター出力が可能です。
GEEKOM NUC MINI AIR12


こちらは、GEEKOMブランドのミニPCです。搭載プロサッサは、12世代インテル Alder Lake のコアを使用したN100 プロセッサー。
メモリはシングルチャネル DDR5-4800 SODIMMの16GB。ストレージはM.2の512GBで、最大2TBに対応します。
最大解像度はなんと8K。最大で3画面出力が可能です。
まとめ
この記事では、intelの格安プロセッサー「Intel N100」を紹介しました。
低価格でありながら、ネットサーフィンやオフィスアプリといった簡単な軽い処理であれば難なくこなせるので、高性能パソコンを必要としないユーザーから支持を集めています。
一方で、写真編集や動画編集といった、ある程度高負荷のかかる作業には向かないので注意しましょう。
この記事で紹介したPC以外にも、「Intel N100」を搭載したノートPCやミニPCはたくさんあるので、ぜひ自分のお気に入りの製品を探してみて下さい。