「iPad AirにFace IDはあるの?」「なぜiPad AirはFace ID非搭載なの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、現行のiPad AirはFace IDを搭載しておらず、トップボタン内蔵のTouch IDを採用しています。 一方で、iPad ProはFace IDを搭載しており、同じiPadでも認証方式に違いがあります。Apple公式の仕様でも、iPad AirはTouch ID、iPad ProはFace IDと明記されています。
この違いを見ると、「AirにもFace IDを付ければいいのに」と思う人は少なくありません。とくにiPhoneでFace IDに慣れている人ほど、iPad Airでも顔認証を期待しやすいでしょう。
ただし、話はそれほど単純ではありません。Face IDは便利な一方で、iPadの使い方によっては必ずしも万能とはいえない面もあります。実際、iPad Proユーザーの中には「持ち方によってカメラをふさいでしまう」「机に置いたままだと認証しづらい」「Touch IDのほうが楽だった」と感じる人もいます。レビューやユーザー投稿でも、横向き利用時に手でセンサー周辺を隠してしまいやすいことや、使い方によってはFace IDが煩わしく感じられることが語られています。
この記事では、iPad AirにFace IDが搭載されない理由、今後搭載される可能性、さらにiPad ProのFace IDが不便だといわれる理由まで、わかりやすく解説していきます。
iPad AirにFace IDは搭載されている?
まず結論として、現行のiPad AirにFace IDは搭載されていません。
Apple公式のiPad Air仕様ページでは、センサー欄にTouch IDが記載されており、ロック解除や購入認証、Apple PayにもTouch IDを使う仕様になっています。
一方、iPad Proの仕様ページでは、センサー欄にFace IDがあり、TrueDepthカメラによる顔認識でロック解除やアプリ内認証、Apple Payの支払いに対応しています。
つまり、現在のiPadシリーズでは大まかにいうと以下のような住み分けです。
- iPad Air:Touch ID
- iPad Pro:Face ID
この違いは、単なる機能差というよりも、Appleの製品設計やグレード分けが色濃く表れている部分だといえます。
なぜiPad AirにFace IDが搭載されないのか
iPad AirにFace IDが載らない理由は、ひとつではありません。主に考えられるのは、コスト、内部スペース、製品ラインの差別化です。
1. Face IDには専用ハードウェアが必要だから
Face IDはソフトだけで実現できる機能ではありません。顔を立体的に認識するために、専用のセンサー群や関連ハードウェアが必要です。
実際、Apple公式でもiPad ProはFace ID対応、iPad AirはTouch ID対応と分かれており、そもそも搭載ハードウェアが異なります。Appleコミュニティでも「iPad AirにはFace IDに必要なハードウェアがない」と案内されています。
iPad Airは薄型軽量で価格もProより抑えられているモデルです。そこにFace ID用の部品まで載せると、製造コストや設計の難易度が上がる可能性があります。
2. Touch IDでも十分に使いやすいから
iPad AirはトップボタンにTouch IDを内蔵しており、電源ボタンを押す自然な流れで認証できます。AppleもiPad Airの訴求で、トップボタン内蔵Touch IDによってロック解除やアプリログイン、Apple Payを安全かつ使いやすく行えると説明してきました。
特にiPadは、スマホよりも使い方が多様です。
手で持つだけでなく、机に置く、スタンドに立てる、キーボードケースに付ける、絵を描く、動画を見るなど、いろいろな姿勢で使われます。そうした中では、必ずしも顔認証が最適とは限らず、指を置くだけのTouch IDのほうが合う場面も多いのです。
3. iPad Proとの差別化を維持したいから
これはかなり大きい理由と考えられます。
AppleはiPad Airを“高性能だけどPro未満”のポジションに置いています。もしiPad AirにFace IDまで搭載すると、一般ユーザーから見たときにProとの差がさらにわかりにくくなります。
実際、iPad AirにFace IDが来るかどうかを扱った報道では、AppleがiPad AirをiPad Proに近づけすぎないようにしたいという見方が紹介されています。また、2026年時点の噂まとめでも、次期iPad Airに大きなデザイン変更は出ておらず、Face ID搭載を裏付ける強い情報は見当たりません。
要するに、iPad AirにFace IDがないのは「技術的に無理」だからではなく、製品としての立ち位置を守るためという側面が大きいと考えられます。
iPad AirにFace IDがないことで不便に感じる場面
Touch IDは便利ですが、Face IDに慣れている人にとっては不便に感じることもあります。
ロック解除のたびにボタンへ指を持っていく必要がある
Face IDなら画面を見れば認証できますが、Touch IDはトップボタンに触れなければいけません。
とくに13インチのiPad Airのような大きめモデルでは、持ち方によっては上部ボタンに指を運ぶのが少し面倒に感じることがあります。
キーボード使用時に“顔を見るだけ”の楽さがない
Magic Keyboardなどと組み合わせてノートPC風に使う場合、Face ID搭載機なら画面を見る流れで解除できるのが魅力です。
一方、iPad AirはTouch IDなので、作業に入る前に一手間増えます。
iPhoneとの体験差が気になる
iPhoneでFace IDに慣れていると、「なぜiPad Airではできないのか」と違和感を覚えやすいです。
Apple製品同士で操作感を揃えたい人にとっては、この差が気になるポイントになります。
それでもiPad AirにTouch IDが採用されるメリット
ここまで読むと「やっぱりFace IDのほうが上」と思うかもしれません。ですが、iPadという製品ではTouch IDにもはっきりしたメリットがあります。
机に置いたままでも使いやすい
iPadは机の上に置いて使うことが多い端末です。
文章入力、イラスト制作、資料閲覧、動画視聴など、顔の位置が固定されない使い方も珍しくありません。そんなとき、ボタンに指を置くだけで解除できるTouch IDはシンプルです。
持ち方に左右されにくい
Face IDはカメラやセンサーが顔を正しく捉える必要があります。対してTouch IDは、センサー部分に指が触れられれば認証できます。
つまり、角度や姿勢の影響を受けにくいのがTouch IDの強みです。
マスクや顔の向きの影響を受けにくい
顔認証はかなり進化していますが、状況によっては認識しにくいケースもあります。Touch IDはその点、指紋さえ読み取れればよいので動作がわかりやすいです。
iPad ProのFace IDは便利なのに「不便」という声がある理由
ここは誤解されやすい部分ですが、iPad ProのFace ID自体がダメというわけではありません。
実際には「便利だ」という声も多くあります。その一方で、使い方によっては不便だと感じるユーザーがいるのも事実です。RedditやMacRumorsの投稿、レビューでは、Face IDそのものの精度よりも、iPadの持ち方や利用姿勢との相性が話題になっています。
横向きで持つと手でカメラ周辺をふさぎやすい
iPadは動画視聴やゲーム、キーボード使用などで横向き利用が多い端末です。
そのため、持ち方によってはフロントカメラやFace ID関連センサーのある位置に指や手がかかりやすく、「手で隠しています」といった案内が出ることがあります。レビューでも、横向きで持った際にちょうど手がかかる位置にあるのが不満という指摘が見られます。
机に置いたままではTouch IDより直感的でないことがある
iPadを机に置いて軽く使う場面では、わざわざ顔を向けるより指を置くほうが早い、と感じる人もいます。
スマホ以上にiPadは“置いて使う”ことが多いため、この差は意外と大きいです。
iPadは使う距離や角度が一定ではない
iPhoneは比較的、顔の前で同じような角度で使うことが多いですが、iPadは違います。
近くで手書きするときもあれば、少し離して動画を見ることもあります。ソファで寝転びながら使う人もいるでしょう。こうした多様な使い方が、Face IDの快適さを人によって変えてしまうのです。
つまり、iPad ProのFace IDが不便だという声は、「性能が低い」からではなく、iPadという大きな端末の使い方と必ずしも完全一致しない場面があるからだといえます。
今後iPad AirにFace IDが搭載される可能性はある?
可能性はゼロではありません。
ただし、2026年3月時点では、近い将来のiPad AirにFace IDが載ると断言できる強い情報は見当たりません。 噂系まとめでも次期iPad Airに大きなデザイン変更はないとされ、Face ID搭載の確度が高い情報は出ていません。むしろ「AirをProに近づけすぎないため、Face IDは見送られているのでは」という見方が残っています。
では、将来的にはどうでしょうか。
将来的に搭載される余地はある
Face ID関連技術の小型化が進めば、より薄い製品やスペースの限られた機器にも載せやすくなる可能性があります。実際、近年はFace IDモジュールの薄型化に関する報道もあり、Appleが将来的な搭載先を広げる余地を探っていても不思議ではありません。
ただし、すぐにAirへ降りてくるとは限らない
問題は、技術的に載せられるかではなく、Appleが載せる意味を感じるかです。
もしFace IDをiPad Airに搭載すると、Proとの差別化がさらに難しくなります。Appleとしては、ディスプレイ性能、リフレッシュレート、スピーカー、カメラ、認証方式などを組み合わせながら価格帯ごとの魅力を調整していると考えられます。
そのため、今後Face IDがiPad Airに来るとしても、すぐではなく、ラインアップ全体の再整理や大きなモデルチェンジのタイミングになる可能性が高いでしょう。
iPad Airを選ぶべき人とiPad Proを選ぶべき人
iPad Airがおすすめな人
- 価格と性能のバランスを重視したい
- Touch IDでも特に不満がない
- 動画視聴、勉強、イラスト、軽めの仕事用途が中心
- Face IDよりも本体価格の安さを優先したい
iPad Airは、性能自体は非常に高く、ほとんどの人にとって十分以上です。Face IDがないからといって、大きく困る人ばかりではありません。
iPad Proがおすすめな人
- 顔を見るだけでロック解除したい
- ProMotionや高性能ディスプレイも重視したい
- よりプレミアムな体験を求めている
- 多少高くても上位モデルを使いたい
ただし、Face ID目当てだけでProにする場合は注意が必要です。
前述したように、iPadではFace IDが必ずしも全員にとって最高とは限りません。使い方次第ではTouch IDのほうがしっくりくる場合もあります。
まとめ
iPad AirにFace IDが搭載されていないのは、単純な機能不足ではなく、コストや設計、そしてiPad Proとの差別化が大きな理由だと考えられます。Apple公式でも、現行iPad AirはTouch ID、iPad ProはFace IDとはっきり分けられています。
また、Face IDは便利な認証方式ですが、iPadでは端末サイズや持ち方の影響を受けやすく、実際にiPad Proユーザーの中には「思ったより不便」と感じる声もあります。横向きで手がかぶる、机に置いた状態ではTouch IDのほうが楽、といった意見があるため、Face IDが絶対的な正解とは言い切れません。
今後iPad AirにFace IDが搭載される可能性はありますが、2026年3月時点ではその確度を高く示す材料は多くありません。現状では、AppleはiPad AirにTouch IDを残しつつ、iPad ProにFace IDを持たせる構成を維持していると見るのが自然です。
もし購入を検討しているなら、
「Face IDが欲しいか」だけでなく、自分がiPadをどう使うかまで考えるのが大切です。
- 机に置いて使うことが多いならTouch IDでも十分
- ノートPCのように素早く開いて使いたいならFace IDが魅力
- ただし、iPad ProのFace IDにも好みは分かれる
このあたりを踏まえて選べば、後悔の少ないiPad選びができるはずです。

