新品よりもお得に買える中古スマホ。中でも国内においてiPhoneは人気なうえ、流通台数も多いので、豊富な品揃えが中古市場には揃っています。今ではiPhone 16シリーズまで登場していて、数多くの歴代モデルから好きなのを選べるのも中古iPhoneの魅力です。
しかし、中古スマホは新品と違って、いくつか見極めなければならない点があります。例えば、ボディや液晶に大きな傷が付いていないかなどの商品状態や、前所有者の支払い遅延によるネットワーク制限がないか?などです。
他にも、最新OSのアップデート対象か?などや、使用用途によってプロセッサがきちん機能するか?など、いくつか気を付ける点はありますが、中でも特に気になるのは、バッテリー状態ではないでしょうか?
中古スマホを購入するときの注意点
- 最新OSのアップデート対象に入っているか
- 本体に大きな傷が付いていないか
- ネットワーク制限にかかっていないか
- プロセッサの性能が十分か
- バッテリー状態が良好か
給電環境が少なく常に持ち歩くスマホにとって、バッテリーは命みたいなもの。かなり劣化したバッテリーだと、1日も持たずにすぐに充電が切れてしまうことは当たり前です。中古スマホといえど、せっかく購入したのに最初からそんな状態では気分も落ち込みますよね。
この記事では、良好なバッテリーを搭載した中古iPhoneを探すコツやポイントを紹介します。

安く購入できるのは嬉しいけど、あまりにも相場より安いと何か状態不良があるはずだから、詳細項目をしっかり確認するといいよ!
iPhoneのバッテリー状態の確認方法


その前に、まずはiPhoneのバッテリー状態を確認する方法を紹介します。(この機能は、iPhone 6から搭載されていて有名なので、知っている人は次の目次まで飛ばしてください。)
iPhoneにはAndroidと違い、バッテリー状態を%で表示する機能があります。まず設定アプリを開いて、真ん中あたりにある「バッテリー」をタップ。そして、「バッテリーの状態」をタップすると、「最大容量」の欄に表示されているのが確認できます。


一番バッテリー状態が良い状態だと上画像のように100%と表示されます。バッテリーは消耗品なので、何回も充電を繰り返すと数字が減っていき、バッテリーの状態も正常から、ひどい状態までになると「バッテリーに関する重要なメッセージ」と表示されるようになります。


上のような警告メッセージが表示されるのは、だいたい最大容量が80%を切ってからです。この状態になると、充電ケーブルを抜いてから本体のバッテリーが切れるまで、目に見えて分かるようになります。
スマホのバッテリー寿命は、使用頻度にもよりますが約2年と言われていますが、Appleの公式サイトでは、最大容量80%までの充電回数がこのように記載されています。
iPhone 14モデル以前のバッテリーは、理想的な条件下で使用された場合、フル充電サイクルを500回繰り返した後も本来の蓄電容量の80%を維持するよう設計されています。iPhone 15モデルのバッテリーは、理想的な条件下で使用された場合、フル充電サイクルを1,000回繰り返した後も本来の蓄電容量の80%を維持するよう設計されています。どのモデルも、正確な蓄電容量(%)は、普段のデバイスの使い方と充電方法によって異なります。
1日1回充電するとなると、だいたい2~3年ほどで80%を切る感じですね。iPhone 15以降はバッテリー性能がかなり上がっているようです。



iPhoneではこのように、バッテリーの最大容量80%が劣化状態を見分ける大きなラインになります。
そのため、中古iPhoneを買うときは、最低でも80%以上の端末を選ぶようにしましょう。
基本的には、安い中古iPhoneほどバッテリー劣化に注意


当たり前ですが、中古iPhoneは本体の状態によって価格がそれぞれ違います。新品のように全てが一律価格ではなく、本体の傷の具合によってバラツキがあります。
そのため、最初から傷が付いていてもいいから安く購入したい!というユーザーには打ってつけの商品になるわけです。そして、これには基本的にバッテリーの劣化具合も価格に反映されます。
先ほど伝えたバッテリーの最大容量80%に近いほど買取時の査定額も下がるので、当然、販売価格も下がる傾向にあります。
特に、古いモデルは在庫が多くても全体的にバッテリー劣化が進んでいる商品が多いです。例えば、iPhone 8~XSや第二世代iPhone SEなど。懐かしいモデルがお得に買えるのは嬉しいですが、たいていは最大容量が80%台あるいはそれを下回っている商品が多数です。
かといって、安い商品が全てバッテリー劣化しているわけではない
基本的に、バッテリー劣化が進んでいるiPhoneの方が低価格なのは確かです。ただ、必ずしも全てが劣化しているわけではありません。
中には、バッテリー状態が良くても筐体の傷がひどいと価格が安くなりますし、全体的に商品状態が良いのにも関わらず、相場から乖離してお値打ち価格となっている商品もあります。
筆者は、とある中古サイトで一番安いiPhone 15 Pro Maxを購入しましたが、バッテリーの最大容量はなんと100%でした。液晶やボディにも特に目立った傷はなかったため、必ずしもバッテリー状態を妥協して買わなければならないというわけではないです。
ちなみに、筆者が買ったこのiPhoneはバッテリー状態が非公表だったので、少しギャンブル味のある買い物でした。最悪、バッテリー劣化がひどければ交換も覚悟していたのですが、運良くほぼ新品に近い状態だったので、よい買い物ができました。
安く買ったあとに、バッテリー交換する方法もある


バッテリー劣化が進んだジャンク品を安く買ったあとに、バッテリー交換することで元に戻す方法もあります。
ただし、古いモデルだからといってバッテリー交換による修理費用が安いわけではありません。例えば、直接Appleの公式サイトを通じて交換する場合、iPhone 8だと11,200 円。iPhone XSのだと14,500 円かかります。(あくまで見積もり金額です)
そのため、交換費用もある程度考慮したうえで、ジャンク品を購入する必要があります。
Apple純正バッテリーによる交換費用
モデル | バッテリー交換費用(見積もり) |
---|---|
iPhone 16 | 15,800 円 |
iPhone 15 | 15,800 円 |
iPhone14 | 15,800 円 |
iPhone 13 | 14,500 円 |
iPhone 12 | 14,500 円 |
iPhone 11 | 14,500 円 |
iPhone XS | 14,500 円 |
iPhone XR | 14,500 円 |
iPhone 8 | 11,200 円 |
iPhone 7 | 11,200 円 |
中古サイトによっては、バッテリー状態を公開していない


さて、このように中古iPhoneを買う際は、バッテリーの最大容量80%以上を、ある程度長く使うなら90%以上を狙うべきなのですが、スマホを取り扱う中古サイトによっては、iPhoneのバッテリー状態を公表していない場合もあります。
例えば、数多くの品揃えを誇る中古家電販売サイトの「イオシス」では、バッテリーの最大容量が80%以上であるのを記載しているものの、それぞれの商品に対して詳細な数字は公開していません。
また、同じく大手中古スマホ販売サイトの「ゲオオンラインサイト」に至っては、バッテリー状態を一切公開していません。
この他にもバッテリー状態を公開していない中古販売サイトはいくつかありますが、決して悪意を持っているわけではなく、公開していないのにはいくつかの理由があると考えられています。
なぜ多くの中古スマホサイトは、iPhoneのバッテリーの最大容量を公開しないのか?


中古スマホサイトでiPhoneのバッテリー最大容量を公開しない理由は、以下のような理由が考えられます。
- 検品・管理の手間が増えるため バッテリー容量を確認・記録する作業は手動で行う必要があり、全商品に対して行うと人件費や工数が増える。
- 在庫回転のスピード重視 大量の商品を迅速に販売するため、細かいスペック情報よりも価格や外観ランクを優先して掲載している。
- バッテリーは消耗品で個体差が大きい バッテリーの最大容量は使用状況によって変化しやすく、出荷時と到着時で差が出る可能性があるため、クレームの原因になりやすい。
- バッテリー交換済みかどうかの確認が困難 非正規の修理業者によって交換されている場合、純正かどうかが不明なため情報の信頼性が担保しにくい。
- 「最大容量」による価格差が利益を圧迫する可能性がある 容量を表示すると、買い手が容量によって価格交渉を行う可能性が高まり、販売側の利益を下げるリスクがある。
確かに、1つ1つのiPhoneを手作業でバッテリー確認するのは手間が掛かりますし、クレームに繋がるリスクもあります。
しかし、たいていの中古スマホサイトは、バッテリーの消耗を理由とした機能不全の返品や交換、保証を受け付けていないところが多く、消費者にとってバッテリー状態がはっきりと分からないiPhoneを買うのは不安ですよね。
そこで紹介したいのが伊藤忠グループの中古スマホサイト「にこスマ」です!
個別にバッテリー状態を公開している「にこスマ」


「にこスマ」は、伊藤忠グループのBelongが運営している中古スマホサイト。
すべての通信キャリアで使えるSIMフリー端末のみ取り扱っていたり、画面や本体に割れ・欠けがない端末を厳選したり、さらに、最先端の検査システムで、25項目以上の機能検査テストを実施するなど、高品質の中古スマホを販売している点が特徴です。
肝心のバッテリーに関してですが、なんと「にこスマ」では全てのiPhoneに対して個別にバッテリーの最大容量を公開しています。
これなら、バッテリー状態がはっきり分かるので安心して購入できますね。
販売している端末もiPhone 6sから最新のiPhone 16シリーズまで取り揃えているので、好きなモデルを選択できます。ちなみに、執筆時点で販売されているiPhoneの数はなんと8,194個です!
購入者からのレビューも多く寄せられているので、気になった方はぜひチェックしてみて下さい。(レビューは各商品の下に記載されています。)
まとめ
この記事では、中古iPhoneのバッテリーについて解説しました。
iPhoneには、バッテリーの劣化状態を最大容量で教えてくれる便利な機能があります。中古iPhoneを購入する際は、最低でも80%以上、ある程度長く使うつもりなら90%以上の商品を買うと快適に使えるはずです。
また、多くの中古スマホ販売サイトではiPhoneのバッテリー状態を公開していません。そのため、購入するのが不安になりますが、「にこスマ」ならバッテリーの最大容量をはっきりと記載されているので安心して購入できます。
ぜひ、利用してみ下さい。