スマホ用SoCの中でクアルコムのライバル的存在であるMediaTekは5月14日、スマートフォン用新型SoC「Dimensity 9400e」を発表しました。
「Dimensity 9400e」はMediaTekのフラッグシップに位置するSoCで、Cortex-X4(最大3.4GHz)によるスーパーコアとCortex-A720(最大2GHz)によるビッグコアを4基ずつ搭載したオクタコア構成です。
TSMCの第3世代4nmプロセスで製造されたAll Big Core CPUアーキテクチャを採用していて、高度な処理能力を持つ一方で、高いエネルギー効率も持ち合わせています。
内蔵GPUには12コアの「Immortalis-G720」を搭載。独自のゲーム機能である「HyperEngineやMediaTek Adaptive Gaming Technology(MAGT)2.0」、「MediaTek Frame Rate Converter(MFRC)2.0+」に対応しています。
AI機能では、「NeuroPilot SDK」や大規模言語モデル(LLM)の演算効率を高める推論デコード技術の「SpD+」をサポートし、オンデバイスで「DeepSeek-R1-Distill」や「Gemini Nano with Multimodality」を実行可能です。
「Dimensity 9400e」を搭載した製品は5月より順次投入される見込みですが、現代階でクアルコムが発売しているフラッグシップSoC「Snapdragon 8 Elite」と比べたときの性能差が気になるところです。