iPhoneの頭脳ともいえるiOSは、2007年の初代iPhone登場から毎年アップデートを重ね、2026年現在では最新の「iOS 27」が発表されるまでに進化しています。
とはいえ、途中で名称が「iPhone OS」から「iOS」に変わったり、iOS 18の次がいきなりiOS 26になったりと、歴史を振り返ると意外とややこしいポイントも多いのです。
この記事では、iOSのバージョンを歴代順に一覧表で整理し、それぞれの世代で追加された主な機能や、ナンバリングが大きく飛んだ理由まで、初めての方でも分かるようにまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
歴代iOSバージョン一覧表【早見表】
まずは全体像をつかめるように、歴代のiOSバージョンをリリース年と主なトピックとともに一覧表にまとめました。
細かい歴史はあとのセクションで解説するので、ここでは「どの年にどのバージョンが出たのか」をざっと眺めてみてください。
| バージョン | リリース年 | 主なトピック |
|---|---|---|
| iPhone OS 1 | 2007年 | 初代iPhoneと同時に登場 |
| iPhone OS 2 | 2008年 | App Storeが誕生 |
| iPhone OS 3 | 2009年 | コピー&ペースト対応 |
| iOS 4 | 2010年 | 「iOS」に名称変更、マルチタスク |
| iOS 5 | 2011年 | Siri・iCloud・iMessage登場 |
| iOS 6 | 2012年 | Apple純正マップ搭載 |
| iOS 7 | 2013年 | フラットデザインへ全面刷新 |
| iOS 8 | 2014年 | ヘルスケア・サードパーティ拡張 |
| iOS 9 | 2015年 | 低電力モード追加 |
| iOS 10 | 2016年 | ロック画面・iMessage強化 |
| iOS 11 | 2017年 | ファイルアプリ・AR対応 |
| iOS 12 | 2018年 | 動作高速化・スクリーンタイム |
| iOS 13 | 2019年 | ダークモード、iPadOSが分離 |
| iOS 14 | 2020年 | ホーム画面ウィジェット |
| iOS 15 | 2021年 | 集中モード・SharePlay |
| iOS 16 | 2022年 | ロック画面カスタマイズ |
| iOS 17 | 2023年 | スタンバイ・連絡先ポスター |
| iOS 18 | 2024年 | Apple Intelligence対応 |
| iOS 26 | 2025年 | Liquid Glassデザイン、番号刷新 |
| iOS 27 | 2026年 | Siri AI搭載(秋に正式配信予定) |
このように、iOSは基本的に毎年秋に1つずつメジャーバージョンが上がっていくのが恒例です。

iPhone OS時代(2007〜2009年):すべての始まり
最初から「iOS」という名前だったわけではありません。
2007年に初代iPhoneとともに登場した当初、OSに正式な名前はなく、のちに「iPhone OS」と呼ばれるようになりました。
「iOS」という名称が使われ始めたのは、2010年のバージョン4からです。
iPhone OS 1(2007年):必要最低限からのスタート
初代iPhoneに搭載されたiPhone OS 1は、SafariやマップやカメラといったApple純正アプリだけが使える、いまから見るととてもシンプルなOSでした。
この時点ではアプリを追加でインストールする仕組み自体が存在せず、コピー&ペーストすらできなかったというのは、現在のiPhoneからは想像しにくいところです。
iPhone OS 2〜3(2008〜2009年):App Store誕生で世界が変わる
2008年のiPhone OS 2では、iPhoneの歴史における最大級の転換点ともいえる「App Store」が登場しました。
世界中の開発者が作ったアプリを自由にダウンロードできるようになり、iPhoneは「電話」から「何でもできる端末」へと進化していきます。
続く2009年のiPhone OS 3では、待望のコピー&ペーストやビデオ撮影、Spotlight検索が追加され、日常的に使える道具としての基礎が固まりました。
iOS 4〜iOS 6(2010〜2012年):「iOS」誕生とSiriの登場
2010年のバージョン4から、名称が現在の「iOS」に変わりました。
この時期は、いま当たり前に使っている機能が次々と生まれた、iOSの土台づくりの時代といえます。
iOS 4〜5:マルチタスク、iCloud、そしてSiri
iOS 4(2010年)では、アプリを切り替えながら使えるマルチタスクや、ホーム画面のフォルダ機能が追加されました。
iOS 5(2011年)はさらに大きな進化の年で、通知センター、クラウドサービスのiCloud、Apple端末同士で無料メッセージを送れるiMessage、そして音声アシスタントのSiriが一気に登場しています。
iCloudとiMessageは15年近く経った今も現役の中核機能ですね。
iOS 6:純正マップの船出
iOS 6(2012年)では、それまでのGoogleマップに代わってApple独自のマップアプリが標準搭載されました。
当初は場所の表示が正しくないなどの問題が話題になりましたが、200以上の新機能が加わり、Appleが自社サービスへ舵を切った象徴的なバージョンです。
iOS 7〜iOS 12(2013〜2018年):デザイン刷新と安定化の時代
iOS 7(2013年):見た目が全く別物に
iOS 7は、歴代の中でも最大級のデザイン変更が行われたバージョンです。
それまでの立体感のある質感(スキューモーフィズム)から、平面的でシンプルなフラットデザインへと全面刷新されました。
画面下から呼び出せるコントロールセンターや、近くの端末とファイルを共有できるAirDropもこの世代で追加され、現在のiOSの見た目の原型が完成しています。
iOS 8〜11:機能の拡張期
iOS 8(2014年)ではヘルスケアアプリやサードパーティ製キーボードへの対応が進み、iOS 9(2015年)ではバッテリーを節約できる低電力モードが追加されました。
iOS 10(2016年)はロック画面やiMessageが大きく強化され、不要な純正アプリを削除できるようになったのもこの頃です。
iOS 11(2017年)では、ファイル管理ができる「ファイル」アプリや、AR(拡張現実)アプリの基盤となるARKitが登場しました。
iOS 12(2018年):新機能より「快適さ」を優先
iOS 12は、新機能の追加よりも動作の高速化と安定性を重視した、珍しい方針のバージョンでした。
古いiPhoneでも動作が軽くなったと好評で、あわせてスマホの使いすぎを管理できるスクリーンタイムも追加されています。
背景には、バッテリーが劣化した旧機種の性能を意図的に制限していたことが2017年に問題化した、いわゆる「バッテリーゲート」の反省もあったとされています。

iOS 13〜iOS 18(2019〜2024年):カスタマイズとAIへの助走
iOS 13〜14:ダークモードとウィジェットで見た目が自由に
iOS 13(2019年)では、画面全体を黒基調にできるダークモードが登場しました。
また、この年からiPad向けOSが「iPadOS」として分離し、iOSはiPhone専用のOSという位置づけになっています。
iOS 14(2020年)では、ホーム画面に天気やカレンダーを常時表示できるウィジェットが解禁され、ホーム画面のカスタマイズブームが起きました。
iOS 15〜17:使い勝手を磨き込む
iOS 15(2021年)では仕事中や就寝中に通知を絞れる集中モード、iOS 16(2022年)ではロック画面の文字盤やウィジェットを自分好みに変えられるカスタマイズ機能が追加されました。
iOS 17(2023年)では、充電中のiPhoneを置き時計のように使えるスタンバイや、電話をかけたときに相手の画面に表示される連絡先ポスターが登場しています。
なお、iOS 17からはiPhone 8/8 Plus/Xがサポート対象外になりました。
iOS 18(2024年):Apple Intelligenceの幕開け
iOS 18では、ホーム画面のアイコンを自由な位置に配置できるようになったほか、Apple独自の生成AI「Apple Intelligence」への対応が始まりました。
文章の要約や作文支援、通知の整理などをAIが手助けしてくれる、iOSの新時代を告げるバージョンです。
ただしApple Intelligenceは対応機種が限られ、日本語で使えるようになったのはiOS 18.4以降とされています。
iOS 26・iOS 27:ナンバリング刷新と最新動向
iOS 18の次がiOS 26になった理由
2025年に登場したのは「iOS 19」ではなく「iOS 26」でした。
これはAppleが意図的に行ったナンバリングの変更です。
それまではiOSが18、macOSが15、watchOSが11というように、製品ごとにバージョン番号がバラバラで分かりにくい状態でした。
そこでAppleは、リリース翌年の西暦下2桁にすべてのOSの番号を統一する方針を採用。
2025年秋リリースのOSは翌2026年にちなんで「26」となり、iOS 26・iPadOS 26・macOS 26などが一斉に足並みをそろえました。
今後は毎年、西暦に連動した番号になっていきます。
iOS 26(2025年):Liquid Glassデザイン
iOS 26最大の特徴は、iOS 7以来およそ12年ぶりとなる大規模なデザイン刷新「Liquid Glass(リキッドグラス)」です。
ガラスのような透明感のあるデザインがOS全体に採用され、ロック画面の時計やSafari、カメラなどの見た目が大きく変わりました。
対応機種はiPhone 11シリーズおよびiPhone SE(第2世代)以降です。
iOS 27(2026年):Siri AIで音声アシスタントが刷新
2026年6月9日のWWDC26では、最新のiOS 27が発表されました。
目玉は、Apple IntelligenceとGoogleのGemini技術をベースに構築された新しい「Siri AI」です。
あわせてアプリ起動は最大30%、写真の読み込みは最大70%、AirDropの転送は最大80%高速化されるなど、性能面の改善も大きな注目点となっています。
対応機種はiOS 26から据え置きのiPhone 11以降で、正式版は例年どおり2026年9月ごろの配信が見込まれています。
ただしSiri AIなどのAI機能を使うにはiPhone 15 Pro以降またはiPhone 16シリーズ以降のみです。

自分のiPhoneのiOSバージョンを確認・更新する方法
歴代の流れが分かったところで、いま使っているiPhoneのバージョンも確認してみましょう。手順はとても簡単です。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップする
- 「情報」をタップし、「iOSバージョン」の欄を確認する
最新バージョンへ更新したい場合は、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進めば、アップデートの有無を確認してそのままインストールできます。
更新の際は、Wi-Fi環境と十分なバッテリー残量(目安として50%以上、または充電しながら)、そしてiCloudやパソコンへのバックアップを済ませておくと安心です。
ダウンロードとインストールには合計で数十分かかることもあるため、時間に余裕があるタイミングで行いましょう。
なお、iOSは一度アップデートすると前のバージョンに戻すことが公式にはできません。
「新バージョンは不具合が心配」という方は、配信直後を避けて数週間様子を見てから更新するのもひとつの方法です。
iOSバージョンに関するよくある質問
古いiOSのまま使い続けても大丈夫?
古いバージョンのまま使い続けると、セキュリティ更新が受けられず不正アクセスのリスクが高まるほか、アプリが最新iOSを前提に作られるため、いずれ使えないアプリが出てきます。可能な限り最新バージョンへの更新がおすすめです。
iPhoneは何年くらい最新iOSを使えるの?
明確な基準は公表されていませんが、おおむね発売から6〜7年程度で最新iOSのサポート対象から外れる傾向があります。たとえばiOS 26では、iPhone X/XS/XR以前のモデルが対象外になりました。逆に2019年発売のiPhone 11は、2026年のiOS 27でも引き続きサポートされており、近年は対応期間が長めに保たれています。
iOS 27のベータ版は今すぐ入れてもいい?
iOS 27は正式配信前でも、開発者向けベータ版や、2026年7月ごろから提供されるパブリックベータ版で先行体験できます。ただしベータ版はあくまで開発途中のソフトウェアで、アプリが正常に動かない、バッテリーの減りが早いといった不具合が残っている可能性があります。試すのであれば、普段使いのメイン端末ではなく、サブ機や2台目のiPhoneに入れるのが安心です。仕事や連絡で毎日使うiPhoneは、9月ごろに見込まれる正式版の配信を待つことをおすすめします。
iOSとiPadOSは何が違うの?
もともとiPhoneとiPadは同じiOSを使っていましたが、2019年のiOS 13の世代から、iPad向けは「iPadOS」として分離しました。基本は共通ですが、iPadOSには大画面を活かしたマルチタスク機能などが追加されています。
まとめ:iOSの歴史を知れば、いまのiPhoneがもっと分かる
iOSのバージョンを歴代順に振り返ると、2007年のiPhone OS 1から2026年のiOS 27まで、約20年でとてつもない進化を遂げてきたことが分かります。
App Storeの誕生(OS 2)、Siriの登場(iOS 5)、フラットデザイン化(iOS 7)、ダークモード(iOS 13)、Apple Intelligence(iOS 18)、そしてナンバリング刷新とLiquid Glass(iOS 26)と、節目ごとにiPhoneの使い方そのものが変わってきました。
まずは「設定」→「一般」→「情報」でご自身のiOSバージョンを確認し、古い場合はバックアップのうえでアップデートを検討してみてください。
この秋に正式配信されるiOS 27では、新しいSiri AIと大幅な動作高速化が待っています。
歴史の続きを、ぜひご自身のiPhoneで体感してみましょう。

